会場:青森県立美術館敷地内
開催日時:【募集締切】2017/07/31(月)必着
お問い合わせ先:青森県立美術館 017-783-3000
「アグロス・アートプロジェクト 明日の収穫」は県立美術館発の、農業とアート体験をかけ合わせた地域アートプロジェクトです。
美術館敷地内の農園で農作業を体験しながら、アーティストとプロジェクト参加者が収穫物をもとに一つの作品づくりを行います。
今年のいくつかの関連イベントを行ったうえで制作計画を立てる「種まき編」、翌年の計画に基づき作品を制作・展示する「刈入れ編」として2年間かけて実施され、この度「種まき編」の参加者を募集いたします。
プロジェクト参加に際してアートや農業の知識も資格も要りません。
様々な分野への関心と積極的な「やってみたい!」の気持があれば大歓迎。
この土に根ざした学びと実践の「場(アグロス)」を舞台に、あなただけのアート体験を始めてみませんか。
応募方法や活動内容等詳細は下記をご覧ください。
続報は美術館ウェブサイトや企画twitter等にて随時更新中。
あわせてご確認ください。
【平成29年度プロジェクト・メンバーとしての活動を希望される方へ】
美術館での活動内容
・米雑穀の収穫、画材等への加工作業
・8月-9月の企画関連イベントの運営
・10月以降のアーティストとの共同勉強会を通じた制作計画の作成
活動期間
平成30年3月末日まで
応募条件
①15歳以上の方
※就学前児童や小中学生の方は、保護者の方同伴でご参加いただけます。
②下記の説明会及び8月-9月の関連イベント運営に参加可能であること。
③10月以降、月1-2会程度活動に参加できること。
全体説明会
7月29日(土) 14:00~16:00
関連イベント
8月19日(土) 終日
参加アーティストらによるトーク
9月16日(土)・17日(日) 終日
参加アーティストらによるワークショップや「農業とアート」をめぐるシンポジウムを開催予定
活動費等
活動の際の交通費、謝礼等の支給はありません。
ボランティア保険には加入いたします。
(費用は美術館が負担します。)
応募方法
①氏名(ふりがな)
②年齢
③住所
④電話番号
⑤メールアドレス(ある場合)
⑥参加にかける意気込み(文字数不問)
を添え、郵送・FAX・電話・メールいずれかの方法で、下の宛先までお申込み下さい。
メール、FAXの場合は件名を
『明日の収穫参加希望』として下さい。
※お送りいただいた個人情報は、応募受付及びプロジェクトに関するご連絡の目的でのみしよういたします。
※応募者多数の場合は「意気込み」をもとに選考させて頂く場合がございます。
〒038-0021
青森市安田字近野185
青森県立美術館
「明日の収穫」募集係
TEL/017-783-3000
FAX/017-783-5244
MAIL/bijutsukan@pref.aomori.lg.jp
【参加作家について】
大小島真木(おおこじま・まき 画家)
⇒作品制作の担い手として参加
1987年東京都東久留米市生まれ。
2011年女子美術大学大学院修士課程修了。
描くことを通じて鳥や森、菌、鉱物、猿など他者の視野を自身に内在化し、物語ることを追及している。
作品とは思考を少しずらしたり、視野を少し変えてみせたりすることの出来る“装置”のようなものであると考え、日々制作中。
主な賞に2009年ワンダーウォール賞、2014年VOCA奨励賞。
個展、グループ展多数。
インド、ポーランド、メキシコなどで滞在制作。
2017年フランス海洋調査船タラ号にレジデンス・アーティストとして参加。
近年、南沢氷川神社(東京)に天井画奉納。
2017年多摩六都科学館(東京)との共同制作にてプラネタリウム番組を公開。
同年に太田市美術館・図書館のグループ展、府中市美術館との公開制作に参加予定。
http://ohkojima.com
齋藤瑠璃子(さいとう・るりこ 画家/齋藤農園3代目)
⇒農業の場づくりに参加
1984年秋田県仙北市生まれ。
2009年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。
2011年から故郷に戻り農業と制作活動を開始。
両者をともに軸とし、自らの日常体験をベースに、絵画作品や立体作品を空間インスタレーションの手法で展示する作品群を制作。
主な個展に2011年「森の共犯者 郷の抽象化」(ゼロダテアートセンター東京)他。
主なグループ展に2016年「あきたの美術」(秋田県立美術館)、2017年「VOCA展2017」(上野の森美術館、東京)他多数。
2009年第24回ホルベイン・スカラシップ奨学者。
齋藤農園は職業軍人だった氏の祖父が戦後に興したもの。
土地に300年以上伝わる日本一大きいとされる「西明寺栗」や、周囲の豊富な渓流の水を活かした「原木椎茸」等を育てている。
http://saito-ruriko.com
「種まき編」として収穫を体験し、秋から冬にかけてアーティストとプロジェクトメンバーで画材としての収穫物の活かし方・加工の仕方や作品のモチーフを検討し、作品制作を計画していきます。
【美術館敷地内の農園で扱う米、雑穀の栽培スケジュール】
平成29年度
4-5月 発芽、土づくり、農園準備
7月 中干し
⇒7月29日(土)
①14:00~15:00 ②15:00~16:00
①全体説明会
②「土地を拓く前に-『サルケ』で狼煙を上げる」
講師/増田公寧(青森県立郷土館学芸主査)
今後の企画の進み方をお伝えするとともに、レクチャーを行います。
テーマは「サルケ」。
サルケ(泥炭)は、青森で古くから用いられてきた燃料です。
土地を拓く中で、人々はサルケを上手に活用していました。
「サルケ」について知ることで、本企画の始まりを告げる時間とします。
8月 開花
⇒8月19日(土)
①14:00~15:00 ②15:00~16:00
①レクチャー「青森の米づくりと開拓の歴史」
講師/成田敏(青森県立郷土館ゲストキュレーター)
②アーティストトーク
講師/大小島真木、齋藤瑠璃子
青森の米づくりと開拓の歴史を学ぶと同時に企画参加アーティストが自作を語るトークイベントを行います。
9月 稲刈り
⇒9月16日(土)
時間未定
①インド民族画の現代の担い手・ワイェダ兄弟によるワルリ画(※)の公開制作(予定)
②インド・アッサム地方のダンスカンパニーによる公演(予定)
③参加作家らによるワークショップ(予定)
※農耕をもとにした自然観に基づき、すりつぶした米と水を混ぜてつくる白い絵の具で制作するインド西部の民族画
⇒9月17日(日)
時間未定
①②に加え、③「農業とアート」をつなぐシンポジウム
講師/石倉敏明(芸術人類学/秋田公立美術大学準教授)
椹木野衣(美術評論)
豊島重之(モレキュラーシアター主宰/ICANOFキュレーター)
山内明美(歴史社会学/大正大学準教授)
協力/NPO法人 日印交流を盛り上げる会
10-11月 乾燥、脱穀、もみすり、精米
⇒10月
参加アーティストとプロジェクト・メンバーによる勉強会等①
予定内容/今後の方針共有
⇒11月
参加アーティストとプロジェクト・メンバーによる勉強会等②
予定内容/米、雑穀の画材への加工の仕方を学ぶ
12月 冬の準備 土の移動
⇒12月
参加アーティストとプロジェクト・メンバーによる勉強会等③
予定内容/作品モチーフについてのミーティング
⇒1月
参加アーティストとプロジェクト・メンバーによる勉強会等④
予定内容/中間成果発表の準備(1)
⇒2月
参加アーティストとプロジェクト・メンバーによる勉強会等⑤
予定内容/中間成果発表の準備(2)
⇒3月
平成29年度の成果を発表するプロジェクト中間報告展示を予定
会期/3月の2週間程度
会場/青森県立美術館内
7-9月の関連イベントや3月の中間報告展示はプロジェクト参加者の方でなくてもご参加いただけます。
全回無料。
青森県立美術館内で行います。
詳細は美術館ウェブサイトをご覧いただくか、お問合せください。
平成30年度
「刈り入れ編」として昨年度の計画をもとに、アーティストとプロジェクトメンバーがともに実作品の制作を行い、美術館で展示を行います。