結婚が決まり、これからやらなければならないことがどんどん増えていきます。
まずは、親への報告や顔合わせなど、大事な挨拶に関する知識をご紹介します。
♥ 報告
► 自分の親に結婚の意志を伝える
Point.1 伝える手段
真剣に結婚を考えてるという気持ちを強く伝えたいのであれば、親の顔を見て直接話すことが望ましいところ。しかし、親が遠方に住んでいる場合は電話でも良いでしょう。
大事なのは、自分の口で報告するということ。
メールや伝言など、本人の意志が見えないような伝え方は絶対に避けましょう。
Point.2 伝え方
本人達にとって嬉しい報告でも「結婚します」という断定的な伝え方だと、親にしてみると「そんな大事なことを相談もせずに決めるなんて」と、機嫌を損ねてしまうかもしれません。
例え親公認の間柄だったとしても、伝える時は「結婚したい相手がいるので、今度会ってもらえませんか」というように進めると、真剣さも伝わり、話もスムーズに進むはず。
► 親に相手の情報を伝える
Point 親の不安を取り除く
結婚の意志を伝えた際、相手がどんな人なのかも簡単に説明しましょう。名前・年齢・出身地(住んでいる場所)・家族構成・仕事etc…交際のキッカケなども簡潔に紹介します。
親は心配して色々と聞いてくるはずなので、出来るだけ丁寧に教えてあげることが大事。
面倒くさがって、いい加減な返答をしていると「何か不都合なことがあるのでは」と不信感を抱くかもしれません。
► 挨拶に行く日程を決める
Point.1 日程の決め方
親の都合を伺い、ふたりはそれに合わせる。
自分達が親にお願いして挨拶に行くので、自分達の都合の良い日程を押し付けるのは避けましょう。
Point.2 場所や時間帯
挨拶に伺う時は相手の家に行くのが一般的です。一緒に食事をしながら・・・と強く勧められない限りは、食事時を外した方が無難です。
オススメは14時過ぎ頃。挨拶や今後の話などをしても夕食前には終了し帰宅できるので、お互いに気を使い過ぎずに済みます。
また、レストランや喫茶店等の外で顔を合わせる時は、個室があるお店など、出来るだけ静かな場所を用意するようにしましょう。
今更聞けない!! 挨拶の順番
日程を決める際に悩むのが、どちらの家から訪問するかということ。
男性が先に女性の家に訪問するのが一般的ですが、現在はそこまでの縛りはありません。親とふたりの都合でスケジュールを決めて問題ありません。先にどちらに訪問するか、親にあえて伝えなくても良いでしょう。
しかし、どちらかの親がしきたり等に拘るようであれば、女性の家に先に訪問しましょう。女性の家が遠方で、男性の家に先に訪問をするなら、前もって女性側に電話で了承を得ておくと女性側の親の心証も良いはずです。
► 結婚相手に自分の親の情報を伝える
Point 当日の不安要素を取り除く
初めてでもそうではなくても、挨拶をする時は相手の親と何を話したらいいのかわからないもの。
当日困らないように、趣味が何かなど予め聞いておきましょう。
そのとき聞かれた側は、自分の親が嫌がるような話題などを事前に伝えておくと安心です。
► 挨拶に行く準備
Point.1 服装
Point.2 手みやげ
相場は3000円~5000円程度。高額だと気を遣わせてしまいます。
相手の親の好みを聞いて、2~3日前までに準備できているようにしましょう。また、相手の家の近所で購入するのは、間に合わせで買ったと思われるので絶対に避けましょう。
菓子類や飲物などの「消えもの」が無難。賞味期限の短いものは避け、日持ちがするものを選びます。包装してもらう際は熨斗紙(のしがみ)を付けてもらうと良いでしょう。
► ふたりで挨拶に行く
いくら準備を整えても、訪問するのは緊張するもの。当日の流れをしっかりとシミュレーションしましょう。
① 相手の家を訪ねる
個人宅へ訪問の場合、時間に遅れないように余裕を持って家を出ましょう。早めに着いてしまったら、適当に時間を潰して、時間ちょうどか2~3分遅れて伺うこと。
※迎える側が準備を終えて一息つける時間を設けてあげること。訪問する前に携帯電話をオフにしてコートを脱ぎ、服装に乱れがないか必ずチェックしましょう。
② 玄関先で挨拶
玄関先で親が出迎えてくれたら、自分の親に相手を紹介し、それを受けて相手に自己紹介をしてもらいます。
その際、迎えてくれたこと・時間を作って貰ったことにしっかりお礼の言葉を伝えましょう。
※家に上がる時に注意したいのが靴の向き。揃える為に後ろ向きに上がるのは、相手にお尻を向けるので失礼。
正面から家に上がり、その後、靴の向きを外向きにして揃えましょう。
③ 部屋に通してもらう
部屋に通されたら、座る前に改めて挨拶をし、手みやげを袋などから出して渡します。
渡すときは正面を向けて「好きだとお聞きしましたので」等、一言添えると◎。
「つまらないものですが」という一言は、このような席では相応しくないので言わないように注意しましょう。
入口に一番近い席(下座)に座るのが礼儀ですが、座る場所を勧められたらそこへ座って大丈夫です。
④ 自己紹介・歓談
全員揃ったところで改めて自己紹介をします。
急に本題に入るのは考え物。ふたりの交際の経緯や子供の頃のエピソード、リサーチしていた趣味などについて歓談しながら、和やかな雰囲気をつくりましょう。
※この時、普段からの愛称では呼ばないように(○○さん)。親に対しても、いきなり「お父さん、お母さん」と呼ばず、「○○さんのお父さん、○○さんのお母さん」と呼ぶのが望ましいです。
⑤ 本題
頃合を見計らって、結婚の意志を伝えます。
結婚の話は、親が先に切り出さない限り早めに言うのは避けましょう。結婚のお願いをするときは、座布団を外し、正座した上で切り出します。洋室の場合は「大切なお願いがあるので立たせて頂きます」と断り、イスから立ってお願いをしましょう。
改まった雰囲気をつくり「実は今日お伺いしたのは・・・」と話し始めます。
親の気持ちを汲み取りながらゆっくりと慎重に進めることが大切です。しっかり目を見て落ち着いた口調で話すことで、印象も大分違います。
また、どちらの家でも必ず男性から話を切り出してください。
「○○さんをください」という表現は避けて「結婚のお許しをいただけないでしょうか」という形で話を進めると良いでしょう。
もし反対されたら…
結婚を認めてもらえないというケースも考えられます。
その場合、感情的に取り乱したりせず冷静に反対される理由を聞きます。反論等は絶対せず、その場はひとまず引き下がりましょう。
「今日は初めての訪問なのでひとまず帰りますが、また改めてお時間を頂けないでしょうか。お許しを頂けるまで努力します。」など、言葉を添えると良いでしょう。
ふたりでどうしたら認めてもらえるか、改めて対策を練りましょう。
⑥ 帰宅
一通りの話が済んだらおいとましましょう。
早々に帰宅するのも逃げるようで失礼ですが、長すぎるのも考えもの。帰宅のタイミングは訪問してから1時間半を目安に。
彼の家に訪問している場合は、「明日も早いからそろそろ・・・」と、彼から立つタイミングを促してあげると良いでしょう。
⑦ 後日
訪問後のアフターフォローはとても大切。
女性の場合、まずは電話でお礼をすると共に、無事に帰ったことを相手の親あてに一報を入れます。その後、
3日以内にお礼のハガキを出しましょう。
※下記をクリックすると、お礼状の文例が表示されます。
♥ 授かり婚について
昔は「できちゃった婚」と言われていましたが、「おめでた婚」「授かり婚」と呼ばれるようになりました。
授かり婚でおさえておきたいポイントを少しだけご紹介します。
Point.1 スケジュールの立て方
妊娠中は、体調が不安定です。
妊娠中に結婚式を行うなら、体調が比較的安定していて、おなかもまだあまり目立たない妊娠5~6ヶ月目の時期。
8ヶ月を過ぎてしまうと、早産の可能性が出てくるので避けた方が無難です。
Point.2 プランの活用
Point.1で紹介した時期に挙式をするということは、体調が不安定な時期に準備を進めることになります。妊娠3~4ヶ月くらいまではつわりや、流産の危険性もあります。あまり張り切り過ぎず、体調を気遣いながら準備をするようにしましょう。
式場によっては授かり婚用のプランを用意しているところもあるので、うまく利用しましょう。
Point.3 とにかく体調を優先
無理に結婚式を挙げる必要はありません。
出産後に子供と一緒に挙式をしたり、写真だけ撮る「フォトウェディング」もあります。出産後に挙げるなら、赤ちゃんの状態が一段落する産後1年くらいがオススメです。
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