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嶋中　趣味で独学でやってたとこを、本郷さんに誘ってもらってな。最初は失敗ばっかり。今もまだ難しいけど（笑）。
　

本郷　ぶどうは春の雨、秋の剪定が大変だからな。花咲くときの気候が一番難しくて、毎日ハウスの温度管理して、それこそ一晩中だ。
　

嶋中　春の雨は病気がつきやすくてね。でも自然災害については、今別は津軽半島の北部だから台風も来ないし、少ないかな。
　

本郷　自然災害といえば猿は大変だな。2日間畑に行かなかったら、みんな落とされてた。あれには参った（笑）
　

嶋中　んでも、大変でも孫が「じいじのつくったぶどう美味しい」って笑顔が一番嬉しんだ。
　

本郷　今つくってるスチューベンは糖度が20度以上あって甘めんだよ！東北の北の方じゃないとできない青森の寒冷な気候に適した品種だもんな。つぎは大型品種もつくっていきたいな。
　

嶋中　お客さんに来て体験してもらえるような観光農園もやりたいな。ぶどうはもぐのが楽しんだ！
　

本郷　今別の旬の味ば、味わってもらいてな。
　

【　シャインマスカット　】　たねなし
　

「安芸津２１号」×「白南」
シャインマスカットは２００６年に品種登録されたばかりのまだ新しい品種の白ブドウです。

本州最北端の寒い土地で育成を行ったため小ぶりな房に仕上がってます。
マスカットの香りと、高い糖度、食べるとさくっとした食感で種が無いため、皮ごと食べられるという特徴があります。
完熟すると、果皮が黄色みがかります。

【　スチューベン　】
　

「ウェイン」×「シュリダン」の交配種　ニューヨーク農業試験場で1947年に生まれた品種です。

スチューベンの魅力は甘さ（糖度20度前後）と、貯蔵性の高さです。
糖度は20度以上にもなり、酸が少なく蜂蜜のような濃い甘さを感じさせます。10月頃が旬ですが、普通冷蔵で2ヶ月も貯蔵が可能なので長い期間食べることができます。
皮と果肉の間がとても甘まいので丸ごと口に含んで軽く皮を歯でしごくようにして食べるのがオススメです。青森の代表品種です。

【　サニードルチェ　】　たねなし
　

「バラディ」×「ルビー・オクヤマ」　
「サニードルチェ」の名前は、『太陽の恵みをたくさん受けた甘美なブドウであることに由来する』

果皮が薄く果肉と密着し、手で綺麗に剥けない粒も多いですが、果肉は崩壊性で薄い皮と共に食べると、パリットした適度に口の中で存在感が楽しめます。
甘さはそれ程強くはありませんが、酸味も少なく皮と共に食べることで適度な渋味も感じられ、全体として深みのある上品な味に感じられます。食べた時に青リンゴのような香りが鼻に抜け、甘さや酸味も青リンゴのを思わせる印象です。果皮の色が美しい赤色で、皮ごと食べられる食感の良いぶどうです。

【　サンヴェルデ　】　たねなし
　

「ダークリッジ」×「センテニアル」の交配種　2010年に品種登録されたばかり。

糖度が19％以上。果肉はかためで歯応えがよく、薄い皮ごと食べられます。甘く食味良好で、特有の香りがあるのも特徴です。ヴェルデ(verde)はイタリア語で緑色を表します。太陽のもとではぐくまれた緑色ブドウという意味です。

【　瀬戸ジャイアンツ　】　たねなし
　

「グザルカラー」×「ネオ・マスカット」
「桃太郎」ぶどうとも言われ、シャボン玉が三つくっついたような粒の形が特徴的です。

皮が薄いので、食べた時の「パリッ」と弾けるような食感があり、そのあとに爽やかな甘酸っぱさが口の中に広がります。
粒は大きくて糖度は18度前後と高く酸味は穏やか。甘酸っぱくさっぱりとした味わいは、食後のデザートにもぴったりです。

【　キャンベル・アーリー　】　
　

「ムーア・アーリー」×「ベルビダー×マスカットハンブルグ」の交配種　
「キャンベル」や「キャンベルス」とも呼ばれ、日本に馴染み深いブドウとして広く普及しています。

果皮は紫黒色で1房のサイズは350g程度。1粒の重さは5gほどとやや小粒です。
皮はやや厚く、スリップスキンと言われるように皮は果肉からつるっと剥けます。果肉は非常にジューシーで、酸味がしっかりとあり、糖度は13～16度ほどで甘みと酸味が調和した深みのある味わいです。
特有の香りを持ち、ワインやジュースにも利用されます。

【　黒系サニールージュ　】　たねなし
　

「ピオーネ」×「レッドパール」
別名「ルビーブドウ」　その名の通り、美しい赤紫色が特徴。

糖度は19％前後あり、それを支える酸味も十分にあるので、バランスが良い濃厚な味が楽しめます。
皮は身離れがよく、口の中でつるっと皮が剥けます。フォクシー香が感じられるのも特徴です。
果房は中央の軸から延びる果梗が短く、果粒がぎゅっと密集した塊の状態になっているものが多いです。

【　バッファロー　】　たねなし
　

別名　アーリースチューベン

「ハーバート」×「ワトキンス」の交配種　スチューベンと同じくアメリカニューヨーク生まれ。極早生品種。

糖度が高く酸味が少ないあま～いぶどうです。
お子様や女性の方に食べやすいサイズの粒の大きさなので多くの方に喜んでいただけます。青森県では「八甲田ぶどう」とも呼ばれ、8月後半から9月中旬くらいまでの出荷となります。

【　藤稔（ふじみのり）　】　たねなし
　

「井川６８２号」×「ピオーネ」　
黒色大粒種の中で最も果粒が大きいぶどう。

藤稔（ふじみのり）の最大の特徴は、粒の大きさです。大きいものだとピンポン玉ほどもあり、通常でも５００円玉ほどの直径があります。
また、とても甘くかなり高い糖度に仕上がります。甘みは果皮の色が濃いほど強いと思って良いでしょう。