式場選びの際のポイントともなってくるのが演出。ひと言に演出といっても、式を神社にするか教会にするか、披露宴の進行のための様々なプログラムの選定など色々あります。
今回は、挙式のスタイルと一部ですが演出の種類をご紹介していきます。最初から全てを決める必要はありませんが、自分の挙げたい結婚式はどういうものかイメージしてみましょう。

 


挙式 ► 結婚式の演出


 

挙式


挙式とは結婚の誓いを立てる式のこと。挙式のスタイルには「神様に向かって誓いをたてる“宗教式”」と、「大衆に向かって誓いをたてる“無宗教式”」があります。
挙式スタイルを選ぶ際のポイントは、しっかりとおさえておきましょう。

 

Point.1 挙式スタイルを選ぶ前に

<宗教>
両家に信仰している宗教があるかどうか必ず確認をしておきましょう。本人達が気にしなくても、家柄によっては大切なこと。信仰する宗教で内容もまた違うので、ある場合は細かく聞いておきましょう。

 

<希望>
思い描く理想のスタイルを明確にしておきましょう。挙式によって和装・洋装も変わるので、衣裳も込みで考えると良いでしょう。

 

<会場>
会場によって設備や提携先は様々。会場を決めている場合、その場所で出来る挙式の中から自分の要望に近いスタイルを選びましょう。こだわりのある方は、会場を決める前にどんな挙式にするか話し合っておくと良いでしょう。

 

Point.2 挙式の種類

「宗教式」► 教会式 ► 神前式 ► 仏前式
「無宗教式」► 人前式

<教会式・キリスト教式>

ウェディングドレスを着て、バージンロードを一歩ずつ歩いて行く・・・。花嫁の夢が詰まった人気のある教会での挙式。このスタイルには大きく分けて2種類あります。
一つはキリスト教を信仰する教会で、主に信者(又は礼拝に行く方)が対象の教会式。教会専属の牧師(司祭)が式を進行していきます。
※信仰者ではなくても、事前に数回(数ヶ月)通って礼拝や勉強会に参加をすることで、挙式を行えることがあります。
もう一つのキリスト教式は、会場に設けられた(提携している)チャペルでの挙式。どちらかといえばこちらの方が主流でしょう。会場でチャペルを私設しているところも多数あるので、会場に困ることもありません。牧師が常駐していないことが多いので、会場で契約している牧師が指揮を進行していきます。

 

―教会式の流れ

1.新婦入場
―父親がエスコートをしてバージンロードを進み、新郎へと引き渡す。
2.賛美歌斉唱
―列席者全員で斉唱。聖歌隊がいる会場もあります。牧師は聖書を朗読して愛の教えを説き、神に祈りを捧げます。
3.誓いの言葉とキス
―牧師が結婚の意志を確認したら、指輪の交換をし、誓いのキスをします。式で最も重要なところです。
4.結婚宣言
―新郎新婦、牧師(又は証人)が結婚誓約書にサインをし、牧師が二人が夫婦であることを宣言します。
5.新郎新婦退場
―列席者全員で再び賛美歌を斉唱した後、二人でバージンロードを歩いていきます。
※挙式の流れは一例です。

 

<神前式>

おごそかな雰囲気の中、和装を身にまとって行う和の挙式。
神社の場合は同神社の神職、会場に設けられた神殿の場合は会場が契約する神社の神職が式を執り行います。
教会式よりは信仰的縛りが緩く、キリスト教式より厳粛な雰囲気です。収容人数も少ないので、主に親族のみが参列します。

 

―神前式の流れ

1.参進の儀(さんしんのぎ)と入場
―巫女の先導で、新郎新婦と参列者が一列になって神殿へ向かう「花嫁行列」。神社ではなく会場内の神殿で行う場合は、入場のみになる場合もあるようです。
2.修祓の儀(しゅばつのぎ)
―斎主(神職)が新郎新婦と参列者の心身を清める為のお祓いをします。
3.祝詞奏上(のりとそうじょう)
―斎主(神職)が新郎新婦の結婚を神様に報告し、祝いの言葉を読みます。
4.三献の儀(さんこんのぎ)
―新郎新婦が三三九度の盃を飲み交わします。
小中大の順に盃に注がれたお神酒を[小:新郎→新婦、中:新婦→新郎、大:新郎→新婦]と飲んでいきます。この時それぞれを三回に分けて飲むことから、盃三杯×三回(飲む)=九回で三三九度と言います。

5.神楽奉納(かぐらほうのう)
―神楽に合わせて巫女が舞を奉納します。※神社によります。
6.誓詞奏上(せいしそうじょう)
―新郎が神様に誓いの言葉を読み、新婦も自分の名前を読み加えます。
7.玉串奉奠(たまぐしほうてん)
―玉串を神前に捧げ、二礼二拍手一礼をします。※神社によります。
8.指輪の交換
9.親族盃の儀
―両家の結びつきを祝い、新郎新婦と参列者全員でお神酒を飲みます。
10.斎主挨拶
11.退場
―神前に一同で拝礼をし、退出します。
※挙式の流れは神社により異なります。(上記は一例です。)

 

<仏前式>

両家のどちらかが信仰宗派の寺院などで、仏と先祖に契りを誓います。 数は限られますが、ホテルや結婚式場でも執り行うことができます。
一度結婚すると来世でも縁が結ばれるという仏教の教えにそって、仏の前で来世までの結びつきを誓います。祖先に結婚の報告と2人の巡り合わせを仏に感謝する儀式です。

 

<人前式>

プロの神職が式を執り行うことはありません。そして、誓いは神様ではなくゲストに向かって立てられます。
最も大きな特徴は、自由な演出ができ、ゲストが立会人になるので一体感が生まれることです。
人前式は自由度が高いので、会場が提案できるスタイルを聞いてみると良いでしょう。

 

結婚式の演出


演出を考える際は、ゲストの顔触れや年齢層を意識することが大切。ゲスト層に合わないセッティングをすると、盛り上がりに欠けたり場がしらけたりしてしまいます。
ゲストの楽しみは新郎新婦に触れ合える時間。プログラムを組む時は念入りに。
また会場により出来る演出も変わるので、見学に行った時はその会場の目玉演出をチェックしておくと良いでしょう。

 

挙式編 ► 入退場編 ► 披露宴編 ► 小物編

 

挙式編

ヴェールダウン

入場の際に入口で、母親にヴェールをかけてもらう演出。通常、バージンロードをエスコートする大役を父親が担いますが、母親にも参加して欲しい方にオススメです。

リングリレー

新郎側と新婦側、バージンロードに沿って入口から祭壇まで渡したリボンに指輪を通して、ゲストが指輪をリボンに滑らせながら、祭壇へとリングを運ぶ演出。

フラワーシャワー

新郎新婦の退場時にゲストが花びらを振りかけます。
会場により、生花や造花・折り鶴シャワーなど、用意しているものが異なるので、こだわりのある方はご確認を。

ブーケトス

受け取った人は次の花嫁になれると言われる定番演出。
会場によって挙式で行ったり披露宴で行ったり。ブーケを手元に残しておきたい場合は、トス用にミニブーケを用意すると良いでしょう。

バルーンリリース

ガーデンウェディングによく見られる演出で、挙式後にゲスト一人一人に風船を持ってもらい、一斉に空に放ちます。快晴の時はとても素敵な、写真栄えのする演出です。

 

―幸せを運ぶ天使の演出♡

リングボーイ(ガール)

入場の際、子供に祭壇までリングピローを運んでもらう演出。一緒に入場する事で、場が和やかになります。
自分のペットにこの役割をさせることもあるようです。

ヴェールガール(ボーイ)

長いヴェールを付ける前提ですが、子供にヴェールの裾を持ってもらって一緒に入場します。緊張でドレスの裾を踏んでしまうハプニングも。難易度が高い演出です。

 

 

入退場編

主な入場演出

スモーク・照明・シャボン玉…会場によって色々用意されています。
結婚式でしか体感出来ない主役気分を味わえる演出です。

キリスト教式風入場

挙式は神前式だったけど、教会式も憧れだった!という方にオススメ。新郎が入場して会場で待機し、新婦が父親と入場。この時再プロポーズする方もいるんだとか。

通常の入場口以外からの入場

入口が複数ある会場の場合のみですが、ゲストの予想外のところから登場の演出。お色直し入場の際、会場に入るまでドレスは見られたくない(又は色当てクイズなどをやってる)場合にオススメ。

ゲストと退場

お色直しでゲストと一緒に退場する演出。お世話になった方や親しい友人、親族などバリエーションは様々。サプライズ呼び出しも良いでしょう。新婦はお色直しに時間も掛かるので、新郎と時間差での退場はオススメです。

テーブルラウンド

後半にあるキャンドルサービスは、ゲストの方とゆっくりお話は出来ないケースがほとんど。テーブルラウンドを別に設けて長めに時間を取り、自由にテーブルを回ります。
新郎新婦別々に自由に回るケースもあるようです。

 

 

披露宴編

スライドショー

2人の生い立ちや出会ってからの写真をムービーにしてご紹介。2人のプロフィール紹介の時や、2人が退場した際にゲストに楽しんでもらうために流したりもできます。

ブロッコリートス

新婦のブーケトスの他に、ブーケによく似たブロッコリーを新郎が投げる演出。キャッチした方にはブロッコリーと一緒にマヨネーズをプレゼント。

ケーキ入刀~ファーストバイト

よく見る演出と侮るなかれ。新郎が食べる用のファーストバイトのスプーンに凝る方大多数。仕事や趣味に寄せたものを用意したり、ヘラにお玉にスコップetc…是非2人らしい物をチョイスして欲しいところ。
また、式を挙げていない兄弟や友人にサプライズケーキ入刀や、両親を呼んで新郎新婦からサンクスバイトというものもあるようです。

キャンドルサービス

キャンドルサービスには「二人の為に参列したゲストの幸せを願う」という意味が。そしてメインキャンドルには「二人の永遠の愛を誓う」想いが込められています。
最近では二種の液体を混ぜる事で発光する「ルミファンタジア」も人気があります。また、フォトラウンドなどゲストと触れ合えるテーブルラウンドスタイルを選ぶ方も多数います。

ゲストサプライズ

例えばリングピローなどの小物を作ってくれたゲストや大切な友人、お世話になった方、そして両親。どこかのタイミングでプレゼントを渡す演出を入れたり、入退場やテーブルスピーチをしてもらったりと、多種多様にあります。

 

 

小物編

リングピロー

祭壇で指輪が置かれるリングピローは、写真やアルバムにも残ります。会場に備え付けの物はありますが、気に入った(作った)リングピローを持ち込む方も多くいます。

ウェルカムボードなど

ゲストを出迎える初めの演出。
前撮りの写真や二人の似顔絵、ぬいぐるみなどありますが、最近ではiPadで写真のスライドショーを流す方も。

フォトプロップス

写真撮影に大活躍!仮面やリップやお髭など、オリジナリティーでユーモラスな写真を撮ることができます。

メッセージカード

ゲストの方々の席にメッセージやお手紙を添えます。親しい友人や、少人数の式なら全員に書く方もいるようです。感謝の気持ちを伝えることができます。

プチギフト

披露宴後、新郎新婦からゲストへ渡すプレゼント。会場によってサンプルがあるので参考にすると良いでしょう。
ペーパーアイテムやお菓子など色々種類がありますが、自分たちで用意する方も。また、ウェルカムボードにもなるプチギフトもあります。

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